高齢期の食事、約52%が「不安に思う」と回答。不安なことは「噛む力・飲み込む力の低下」「毎日の食事準備の手間・負担」「栄養バランスの偏り」が上位に|株式會社談
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高齢期の食事、約52%が「不安に思う」と回答。不安なことは「噛む力・飲み込む力の低下」「毎日の食事準備の手間・負担」「栄養バランスの偏り」が上位に

年齢を重ねると、自分や家族の食事はどのように変わっていくのでしょうか。

噛む力や飲み込む力は、ある日突然失われるものではなく、毎日の暮らしのなかで少しずつ、静かに変化していきます。日々の変化はわずかなため、多くの方は「まだ先のこと」「自分にはまだ関係ない」と感じがちです。

しかし実際には、いざその状況に直面してから、食事の用意や食べやすさの工夫に戸惑い、慌ててしまう方も少なくありません。だからこそ、元気なうちから少しずつ意識を向けておくことが、将来の安心につながります。

そこで今回は株式会社NEXERと共同で、全国の男女500名を対象に「高齢期の食事に対する意識と不安」についてのアンケートをおこないました。

「高齢期の食事に対する意識と不安に関するアンケート」調査概要
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2026年5月27日 ~ 6月3日
調査対象者:全国の男女
有効回答:500サンプル
質問内容:
質問1:あなたご自身またはご家族(親・配偶者など)が高齢になったときの「食事」について、考えたり話し合ったことはありますか?
質問2:高齢期の食事について、不安に思うことはありますか?
質問3:高齢期の食事について、最も不安に感じる事柄は何ですか?
質問4:最も不安に感じる理由を教えてください。
質問5:高齢になっても「食事を楽しむ時間」を持ちたいと思いますか?
質問6:その理由を教えてください。
質問7:高齢になったとき、ご自身またはご家族の食事における「美味しさ(味・できたて感・家庭的な温かみ)」はどの程度重要だと思いますか?
質問8:その理由を教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

質問1:あなたご自身またはご家族(親・配偶者など)が高齢になったときの「食事」について、考えたり話し合ったことはありますか?

まず、ご自身や家族が高齢になったときの食事について、考えたり話し合ったことがあるか聞いてみました。

その結果、「まったくない」が57.4%、「あまりない」が26.2%となり、あわせて83.6%の方が「ほとんど考えたことがない」と回答しました。

一方で、「ある(自分自身・家族両方)」は6.6%、「ある(家族のこと)」は5.8%、「ある(自分自身のこと)」は4.0%にとどまっています。

高齢期の食事は、多くの方にとってまだ意識されていないテーマであり、家族のあいだでも日常的な話題として取り上げられる機会が少ない様子がうかがえます。健康なうちはなかなか実感がわかず、つい後回しにしてしまうテーマだといえそうです。

質問2:高齢期の食事について、不安に思うことはありますか?

続いて、高齢期の食事について不安に思うことがあるか聞いてみました。

その結果、「とても不安に思う」が9.0%、「やや不安に思う」が43.0%で、あわせて52.0%の方が何らかの不安を感じていることがわかりました。

一方、「あまり不安に思わない」は22.6%、「まったく不安に思わない」は25.4%でした。

質問1では8割以上の方が「ほとんど考えたことがない」と答えていたものの、改めて問われると半数以上が高齢期の食事に不安を抱いている結果となりました。普段は意識していないだけで、心のどこかに漠然とした心配を抱えている方が多いのかもしれません。

質問3:高齢期の食事について、最も不安に感じる事柄は何ですか?

続いて、高齢期の食事について最も不安に感じる事柄は何かを聞いてみました。

最も多かった回答は「噛む力・飲み込む力の低下」で42.8%でした。

次いで「毎日の食事準備の手間・負担」が17.0%、「栄養バランスの偏り」が12.2%と続きます。

質問4では、それぞれの回答理由について聞いてみたので、一部を紹介します。

「噛む力・飲み込む力の低下」と回答した方

  • 噛む力が弱くなると誤嚥が多くなりそうだから。(20代・男性)
  • 噛む力が衰えると消化力も低下する恐れがあるから(30代・女性)
  • 噛む力や飲み込む力が低下すると食べられる食品が限られ、健康への影響が心配だから。(30代・男性)

「毎日の食事準備の手間・負担」と回答した方

  • 準備の手間がめんどくさそうだから(20代・男性)
  • 自力で料理できるかどうか不安(30代・女性)
  • 体力・気力ともに落ちてきて、料理をするのがとても煩わしく感じそうだからです。(40代・女性)

「栄養バランスの偏り」と回答した方

  • 食べ物を買うお金がないから、食事が偏りそう。(30代・女性)
  • 今も偏りについて悩むことがあるので、高齢化したらもっと深刻に悩むことになるのかなと思います。(40代・男性)
  • 栄養がきちんと摂れるか不安だから(40代・男性)

「噛む力・飲み込む力の低下」については、誤嚥や消化力の低下、食べられる食品が制限されることによる健康への影響を懸念する声が多く見られました。

「毎日の食事準備の手間・負担」を不安に感じる方からは、体力や気力の低下によって料理そのものが大きな負担になることへの懸念が寄せられ、加齢に伴う生活動作の変化を意識している様子がうかがえます。

また、「栄養バランスの偏り」を挙げた方は、食費や食材選びの制約から、健康に必要な栄養を十分に摂れるかどうかに不安を感じているようです。

こうして見ると、高齢期の食事に対する不安は、身体機能の変化だけにとどまりません。日々の暮らしのなかでの調理や栄養管理といった、より実践的な課題にまで広がっていることがわかります。

質問5:高齢になっても「食事を楽しむ時間」を持ちたいと思いますか?

続いて、高齢になっても「食事を楽しむ時間」を持ちたいと思うか聞いてみました。

その結果、「とてもそう思う」が39.4%、「ややそう思う」が43.0%で、あわせて82.4%の方が楽しむ時間を持ちたいと回答しました。一方で、「あまりそう思わない」は7.2%、「まったくそう思わない」は10.4%にとどまっています。

高齢期の食事に不安を感じる方は少なくないものの、それでも「食事を楽しみたい」という前向きな気持ちは多くの方が抱いていることがわかります。

質問6では、高齢になっても「食事を楽しむ時間」を持ちたいと思う理由について聞いてみたので、一部を紹介します。

  • 食事を楽しむことが生きがいになると思うから。(20代・男性)
  • 最後まで食を楽しみたいから(20代・女性)
  • 何歳になっても食べ物を美味しく食べられることで消化吸収も良くなり健康を維持できるから(30代・女性)
  • ただ栄養を摂取するだけの食事は飽きますしつまらないですね(30代・男性)
  • 食べることは生活の楽しみでもあるから、いくつになっても楽しめたらいいなと思う。(40代・女性)
  • 楽しく食べることで免疫もアップするから(40代・男性)

単に栄養を摂るだけでなく、「食べること自体を楽しみたい」という声が多く寄せられました。

「食事を楽しむことが生きがいになる」「最後まで美味しく食べたい」といった意見に加え、「楽しみながら食べることが健康や免疫にもつながる」という健康面への意識も見られます。

食事は高齢期においても、生活の満足感と健康維持の両面で、大切な役割を果たしているといえそうです。

質問7:高齢になったとき、ご自身またはご家族の食事における「美味しさ(味・できたて感・家庭的な温かみ)」はどの程度重要だと思いますか?

最後に、高齢になったときの食事における「美味しさ(味・できたて感・家庭的な温かみ)」がどの程度重要だと思うかを聞いてみました。

その結果、「非常に重要だと思う」が45.2%、「やや重要だと思う」が41.0%で、あわせて86.2%の方が美味しさを重視していることがわかりました。一方、「あまり重要ではないと思う」は6.2%、「まったく重要ではないと思う」は7.6%でした。

約9割の方が美味しさを重視しており、質問5で見られた「食事を楽しむ時間を持ちたい」という意向とも一致する結果となりました。

質問8では、重要だと思う理由について聞いてみたので、一部を紹介します。

  • 食べることで幸せを感じることは人生の中でとても大切なことだと思うから(20代・男性)
  • 愛情のこもった食事が一番良いので(20代・女性)
  • 量は少ししか食べられないと思うので、せめて味はおいしいものであってほしい。(30代・女性)
  • 懐かしい味、家族との味が一番心に染みるから(30代・女性)
  • 食事が美味しいと精神的にも明るくなるのでとても大切なことだと感じます。(40代・女性)
  • 美味しい食事が生活の質の向上につながると思うから(40代・男性)

高齢期の食事で「美味しさ」が重要だと考える理由としては、単に栄養を摂るためだけでなく、食事を通じて得られる幸福感や生活の質の向上が多く挙げられました。

「食べることで幸せを感じる」「懐かしい味や家族との味が心に染みる」といった意見や、「量は少なくても、味はおいしいものを楽しみたい」「美味しい食事が精神的な明るさにつながる」という声もあり、味や家庭的な温かみが、精神面や暮らし全体の満足感に直結していることがうかがえます。

まとめ

今回の調査では、高齢期の食事について「考えたことがない」と答えた方が8割を超える一方で、改めて問われると半数以上が不安を抱えていることが明らかになりました。

不安の中心にあるのは「噛む力・飲み込む力の低下」であり、誤嚥や毎日の食事準備の負担を心配する声も多く寄せられています。

それでも、82.4%が「食事を楽しむ時間を持ちたい」と答え、86.2%の方が「美味しさ」を重視していました。高齢期の食事に対しては、不安と希望の両方の気持ちがあることがわかります。

株式會社談では、長年培ってきた施設給食の技術とノウハウを活かし、介護施設や病院をはじめとする高齢者施設向けに、チルド式の配食サービス「談らん」をお届けしています。

噛む力・飲み込む力に不安のある方にも安心してお召し上がりいただけるように、ソフト食・ミキサー食・ゼリー食など、嚥下状態に合わせて選べる豊富な献立をご用意しています。

湯煎などで再加熱後盛り付けるだけで提供できますので、調理経験がない方でも簡単に作業が可能です。高齢者施設向けの配食サービスや介護食についてのご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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